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当店のオンラインストアの掲載タイトルよりおすすめの書籍をピックアップする「Recommended Books」。
今月も当店のラインナップを構成する主要な分野ごとに各1冊、計5タイトルをご紹介いたします。
日本人写真家
復刊 生きている(Signed) / 佐内正史
1997年4月に発表された、日本の戦後写真史の一つの分水嶺とも言える写真家・佐内正史のデビュー写真集『生きている』が19年ぶりに復刊。
アートディレクションと印刷は造本家・町口覚が再び監修し、当時と同じ製版フィルムと油性インクによる印刷手法で突き詰めた一方、表紙の写真は従来の「雌伏のクンシラン」から、「開花したクンシラン(1998年に刊行された佐内正史のセカンド写真集『わからない』の掲載作品)」へと刷新。
令和の世に『生きている』を再び送り出そうと臨む、新たな心意気が宿った一冊となっている。
同封として、初版時の表紙写真を用いた本書と同寸のミニポスターも付属。
海外写真家
Trevor Key / Trevor Key
イギリスの写真家でデザイナー・Trevor Key(トレヴァー・キー)が、1972年から1995年までの期間に制作した抽象的で色鮮やかな独創性溢れる作品の数々を収録する作品集。
キーの生み出した視覚表現の制作過程とその先見性に焦点を合わせたのは本書が初の試みであり、デジタル全盛を迎えた現代においてもなお変わらぬ魅力を宿すキーのヴィジュアルの強度と鮮やかさは、人間が手を動かすことでしか成し得ないイメージ創出の可能性を呼び覚ます。
刊行元は、福島県・会津に製造拠点を構える日本のカメラ・光学メーカー「SIGMA」が、写真芸術の支援と振興を目的に設立した「SIGMA財団」。
アート
LATE PAINTINGS / Giorgio Morandi
2015年にニューヨークのギャラリー・David Zwirnerで開催された展覧会に伴い刊行された、イタリア人画家、Giorgio Morandi(ジョルジョ・モランディ)の作品集。
モランディの活動晩年にあたる1948年から1964年までの期間に制作された絵画における構成や色彩、形態の工夫とその成果に着目するもので、1952年に制作された象徴的な「黄色い布」の10点の絵画のうち5点をはじめとした作品図案を掲載。
さらに現代を生きるアーティストたちが、本展やモランディの作品から受けた影響について述べた書き下ろしのエッセイも合わせて収録されている。
建築・インテリア
建築家・安藤忠雄が手がけた1970年代の初期作品から近年までのプロジェクトについて、関連資料とともに辿った一冊。
住吉の長屋、六甲の集合住宅、地中美術館、パリのブルス・ドゥ・コメルスなど、安藤を代表する建築にまつわるスケッチやドローイング、模型、技術図面などの図版を750点以上にわたり掲載。
手描きの線を起点として、それぞれの建築物が立ち上がるまでの思考と時間は、読者を安藤忠雄の建築観へと導いていく。
デザイン・ファッション
編集者・大城壮平により2019年に創刊された、バイリンガル誌『VOSTOK』の第6号。
カバーを飾るホンマタカシのファッションストーリーをはじめ、Daniel Shea(ダニエル・シェア)、Chou Mo(周墨)、磯谷博史ら気鋭の写真家陣が共演する、〈CHANEL〉や〈HERMÈS〉等のメゾンの重厚なビジュアルストーリーが帯を成す。
また民俗学者・島村恭則や詩人・荒川洋治らの論考・エッセイ、〈Pinault Collection〉責任者 Cyrus Goberville(サイラス・ゴベールヴィル)へのロングインタビュー、鈴木萌らが参加する現代写真企画なども合わせて掲載。
ファッションストーリーから現代写真・現代美術の最前線をすくい取るキュレーション企画まで、ページをめくるごとに新たなインスピレーションが立ち現れる。