野村佐紀子 写真展「Lirio」

6月18日(木)より、THE BOOK ENDでは、野村佐紀子 写真展「Lirio」を開催いたします。

同名の写真集「Lirio」は、2024年スペイン・グラナダで撮影され、翌年同・マドリッドの Fundación MAPFREで開催された大規模回顧展「Sakiko Nomura: Tender is the Night」(2025年2月6日~5月11日)で初公開された作品と、未発表作品によって構成されています。この展覧会は大きな反響を呼び、2026年3月からスペイン各地を巡回、その後ヨーロッパ各地へと巡回予定で、国際的に野村佐紀子の存在をさらに広げる契機となっています。スペイン語のタイトル「Lirio(ユリ/アイリス) 」は、死者への供花であり、生者と死者を結ぶ象徴的な存在を意味しています。本作ではその象徴性を軸に、失われたものと残されたもの─そのあいだに息づく親密な記憶を、繊細に映し出しています。
編集・造本設計・出版を手掛けたのは、日本を代表する造本家・町口覚。表紙には、麻と紙を撚り合わせて織り上げたオリジナルの麻の紙布(しふ)を用い、その独特な質感に〝闇に刻まれた傷が、夜明けへと導く。〟という造本コンセプトを重ねるように、ふたつのデザイン(SCAR Edition / DAWN Edition)を制作しました。タイトルロゴには、スペインの詩人フェデリコ・ガルシア・ロルカの手書き(筆跡)に基づいて設計されたフォント「Federico」を採用。モスクワのタイポグラファー、オルガ・ウンペレヴァの手によるその文字は、抒情と静けさをたたえ、写真集『Lirio』の世界に花を添えています。

5番目の巡回先となる本展では、一部プリントを替え、約30点の額装作品を展示いたします。
闇と光、生と死、そのあわいに息づく親密な記憶。静かに問いかける作品群をぜひ会場でご体感ください。

野村佐紀子 写真展「Lirio」

2026年6月18日(木) − 7月20日(月) 11:00 - 18:00 火·水曜定休 /入場無料
兵庫県神戸市中央区海岸通3-1-5海岸ビルヂング 302 THE BOOK END
080-7007-6949 / hello@the-book-end.com
※駐車スペースはございませんのでお車でのご来店はご遠慮ください。
※入場制限やアポイントメント制とさせていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
※展示物の関係上、祝花はお断り申し上げます。

野村 佐紀子(のむら・さきこ)

1967年 山口県下関生まれ
1990年 九州産業大学芸術学部写真学科卒業
1991年 荒木経惟に師事
1993年より国内外写真展、写真集多数。
sakikonomura.com/
おもな写真集に、『裸ノ時間』(平凡社)『夜間飛行』(リトルモア)『黒闇』(Akio Nagasawa Publishing)『nude / a room / flowers』(bookshop M)『愛について』(ASAMI OKADA PUBLISHING)『majestic』(BCC)『春の運命』(Akio Nagasawa Publishing)などがある。

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